2012年5月29日火曜日

現代のネバーエンディングストーリー




ライトノベル話が続いてしまいますが、
ぜひ、今回は「ソードアート・オンライン」というラノベについて
書かせていただきたいと思います。

内容はバーチャルリアリティのネットゲームから抜けられなくなって、
クリアするまで脱出不可能、ゲームオーバーは本当の死を意味する。
という内容のいわばファンタジー/ネットゲーム版
バトルロワイヤルとでもいうような、エンタメ成分120%の作品なのですが、
これがなんといいますか、ただ面白いだけではないんですね。

私は映画でいうと「ジョンカーペンターの要塞警察」とか
「ゾンビ」とか、「バトルロワイヤル」とかのような
ゲーム要素の強い、敵がいて、そこからいかに脱出するかとかクリアするか、という
純度100%のエンタメ成分だけで出来てます!という物語が大好きですが、
そういう作品って見ているときはすごく楽しくて、ワクワクするのだけど、
そのあとに残る、その物語への愛着とか、世界観への郷愁みたいのは
あまり感じなかったりします。

逆に「指輪物語」とか「はてしない物語」のような
壮大な世界観とキャラクターを持った作品には、
読み終わった後にも、とても強く愛着がわきます。
その世界の中で、僕らが知らないうちに、まだ物語が続いているような、
そんな気持ちにさせてくれ、それが物語を読むことの醍醐味だなーと
しみじみと思わせてくれます。

前置きが長くなりましたが、
この「ソードアート・オンライン」という話は、
まさにその二つのいいとこどりをした作品といいますか、
ゲーム要素というエンタメ性と、物語・世界観に愛着がわく感覚が
うまくミックスされた作品だなと思いました。

これは現代における「はてしない物語」、
ネバーエンディングストーリーなんだと第一巻を読み終わって感じました。
本好きの人間による、本にのめり込んで、その世界に入ってしまう話と、
ゲーム好きの人間が、ゲームにのめり込んで、その世界に入ってしまう物語。

かつて子供が本を愛したのと同じように、
子どもの頃、ゲームの中の世界にあこがれた世代にとって、
すごく共感できる本なのかもしれないと思いました。

とにかく、子どもに本を進めることがあるならば、
「ガンバの冒険」と「はてしない物語」と「怪盗ルパン」とあわせて、
薦めたいなと思う作品になりましたw

2012年5月15日火曜日

今だからこそ、本好きに読んでほしい「ラノベ」

何か月か前にアメトークで「読書芸人」という回をやっていました。
本が好きで好きでたまらない芸人さんたちが集まって、
あるあるトークをするというやつですが、その中で、
「自信のある古典とか名作は電車の中で読んでいても、カバーかけないで
周りに見せつけながら読むけど、ちょっと流行のものというか、
みんな読んでるようなメジャーすぎる本だと恥ずかしくてカバーかけたりする。」
というような話がでてきました。

これは、本だけに限らず、音楽でも映画でも、
そういう文化系なものを好きなオタク的な人には凄くよくわかる感覚だと思います。
「通っぽくない!」っていう感じ。

好きな映画で「スパイダーマン」とか言っちゃうと、
なんか全然映画のことわかってなさそうに見えそうだから、
あえて「戦艦ポチョムキン」って言っちゃうみたいな。
ほんとに好きなのはエリック・クラプトンなのに
あえてロバート・ジョンソンとか言っちゃうような。

わかります、すごくよくわかります。
僕も昔そうでした。

ただ、今、僕は思うんです。それはもったいないことだったって。

スパイダーマンはすごく面白くてワクワクする映画だし、
クラプトンもTOKIOもAKB48も聞きたくなる曲はいっぱいあります。
メジャーなものであっても、ライトなものであっても、
おもしろいものにはおもしろい、いいものにはいいって
言えるようなそういう人でありたいと僕は思います。

だから、あえて今こそ、ライトノベルを読むことを僕は薦めたい!!!

芥川龍之介もヘミングウェイも勿論いい作品ですが、
それと全く違った本の楽しさがライトノベルにはあります。
だから、確かに表紙に萌え萌えな画が書いてあって、
レジに持ってくのも、電車で読むのも恥ずかしいけれど、
勇気を出して、本が好きな人こそ、ラノベを読んでほしい!

・・・長くなりましたが、以上のような思いを込めて、
私がオススメするライトノベルをいかにまとめました。
ぜひ!参考にしてください!
(読みたい人いたら貸しますから!w)


オススメ1

「文学少女」シリーズ



まずオススメしたいのが「文学少女」シリーズ。
アニメ映画かもされているこのシリーズは、ぜひ本好きにこそ読んでほしい!
文学を心から愛する女子高生と普通の男子高生が、
太宰や宮沢賢治、嵐が丘、狭き門などの
実際の名作文学になぞったような物語の展開を通して、
成長していく青春物語なのですが、これが本当に名作。
小説として面白いこと太鼓判なうえに、読み終わった後には
作中に登場した名作文学まで改めて読みたくなること間違いなしの、
特に本好きには飛んで行ってでもお勧めしたい名作シリーズです。
本編シリーズで8作ありますが、1冊だけでも十分面白いので、
気軽に読み始めてもらえればと思います。


オススメ2

「とある飛空士への追憶」

次におすすめしたいのは打って変わってファンタジー。
出版されるや否や、そのおもしろさからネットで話題騒然、
数日のうちに本屋から売り切れたという珠玉の一冊。
内容はまさに王道ファンタジーという感じで、
貧困層で育った飛行機乗りの主人公が、
敵機であふれる大海をただ一機で王女を送り届ける任務に挑むという
どストレートなストーリー。
しかし読んでみると、まさにジブリの大作映画を見ているような、
ドキドキワクワクにあふれて、手に汗握ること間違いなし。
一冊の本からこれほど純粋なスペクタクルを感じるのはいつぶりかと思うほど、
最高のエンターテインメント作品になっています。
TSUTAYAでアメコミ映画でも借りようかなーと思っているそこのあなた!
必ず後悔させないので、「とある飛空士」を読むことをお勧めします!


オススメ3

「とらドラ!」

そして最後が「とらドラ!」。
こちらもアニメ化されていて、非常に人気が高いので知っている人も多いと思います。
高校を舞台にしたラブコメディー。
タイトルと表紙だけ見ると、なんか萌え系で中身の薄い本に見えますが、
その印象は全く持って間違っております!
登場するキャラクターと怒涛のストーリー、
自分の高校時代を思い返しながら、あぁこんな気持ちもあったなぁと感じながら、
キャラクターたちの「マジで生きてる感」がたまりません。
この作品はほんとにかつて高校生だったすべての人に薦めたい!
ぜひ、読んでみてください。





といった形で3本だけ、紹介させていただきました。
この3本はぜひ薦めたい!という厳選の3作です。
昔、漫画は子供の読み物で、低俗なものだといわれていました。
ところが今となっては万人の読み物であり、時には芸術ですらあります。
きっとラノベもいつかそういう風に一般的な市民権を得る日が来るかもしれません。
その時になって初めて読むのはもったいないから!
ぜひ、今こそ、ラノベの世界をちょっとだけ覗いてみてください。